たまさんメモ

テキトーにメモする

今まで見たクソアニメ

くそつまんねえアニメ紹介してく。実況が楽しいタイプ。

 

聖剣使いの禁呪詠唱

   2015年冬のラノベ四天王その1

   クソアニメ紹介みたいなのがあったら確実にあがってる作品

   原作者も知らないドラゴン、そのためのヤシの木  みたいな用語までできるレベル

  

warubure-anime.com

 

銃皇無尽のファフニール

   ラノベ四天王その2

   四天王の中で1番影薄い。男は1人。

 

www.tbs.co.jp

   

アブソリュート・デュオ

  ラノベ四天王その3 

   opが結構評価されてる。いきなりダンスが始まるので有名。

absoluteduo.com

 

新妹魔王の契約者

  ラノベ四天王その4

  四天王一エロい。唯一2期がある。エロは正義だったってことやね。

anime-shinmaimaou.com

 

ラノベ四天王比較

参考に

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異世界はスマートフォンとともに

  スマホ系列の原点

  あまりのつまらなさに懲役22分とも言われてる。オルガMADもここから。

  スマホ太郎と呼ばれ以後その系譜が誕生している。

 

isesuma-anime.jp

 

デスマーチからはじまる異世界狂想曲

  デスマ次郎 スマホ系列の作品

  こんなのがなろう4位なのでなろうの底が知れる

deathma-anime.com

 

百錬の覇王と聖約の戦乙女

  百錬三郎 スマホ系列の作品  次郎と違いスマホを持ってる。

  「スマホの力を過信したな!」は太郎に対するメッセージ

hyakuren-anime.com

 

犬とハサミは使いよう

  クソアニメで有名 

  「本は読んどけ!」は至言

 

TVアニメ「犬とハサミは使いよう」

 

魔法戦争

  クソアニメで有名 

  話が成り立ってないので苦痛

 

www.tbs.co.jp

 

DYNAMIC CHORD

  クソアニメとして有名

  追いピアノ、ドヤム、ほぉ〜~ん、戦士の休息、ダイナミックバード等用語がある

  これはニコ動でみると面白い

www.tbs.co.jp

 

・空戦魔道士候補生の教官

  今までのはクソアニメとして楽しまれてたりするけどこれは空気

  ネタレベル以上普通のアニメ以下のやつ

ku-sen.jp

 

たぶんまだたくさんあるけど思い出したら追記する

 

面白いと思ったなろう

今までになろう読みまくってるのでオタクがオモシレ...オモシレ...ってなったやつ書いてく。

警告:更新が不定期だったりかなりの遅筆で遅かったりしてるものが多いけど基本エタってはいないです。そうなってるやつだったり完結してるやつは一応説明に入れときます。

 

 

 

ラピスの心臓 評価★★★★★

狂鬼と呼ばれる凶暴な生き物でひしめき合う、灰色の森で覆われた世界。孤児として独りぼっちで生きる主人公のシュオウは、生まれながらの優れた動体視力を見込まれて、偶然の出会いを果たした凄腕の刺客に拾われる。十二年後、様々な知識や技術を習得したシュオウは、見聞を広めるために旅にでる。才に溢れるシュオウは、様々な出会いや経験を経て、着実に上への階段を昇っていくことになる。天井知らずの立身出世ファンタジーはここから始まる。

  純度の高いファンタジー。人里離れた田舎で師匠と二人暮らしをしていた主人公が初めて世界に触れようと旅をする......ところで何の因果か軍隊に入れられる。兵隊としていろいろなところへ異動させられるたびに「人」について学び、様々なものに雁字搦めになっていく。そんな話。

返魂儀、人間の光砂の輝き。それらの事はいつか読んだ書物に書いてあった。

だが、実際の自分の目で見たこの光景を、言葉や文字で語り尽くすのは難しい。

己の目で、肌で感じなければわからない事が、この世界にはたくさんある。

その事をシュオウは強く想った。

  上に引用したのは一番印象に残った描写。序盤も序盤だけど主人公がすごく純粋だと思わせる一節。とにかく世界観がキレイなので古き良きってのが見たい人向け。

https://ncode.syosetu.com/n4006r/

 

 

 

リビルドワールド  評価★★★★★

命賭けで足を踏み入れた旧世界の遺跡で、少年は全裸でたたずむ奇妙な美女と出会った。
スラム街から這い上がるためにハンターとなった少年の名はアキラ。アキラにしか見えない非現実的な美貌と、誰にも触れられない魅惑的な肉体を持つ、得体の知れない美女の名はアルファ。
アルファは真意など欠片も見せない微笑みでアキラに依頼を持ちかけて、アキラはハンターとして成り上がるためにその依頼を引き受けた。
2人の契約が成立したその時から、アキラとアルファの数奇なハンター稼業が始まった。

科学文明崩壊後再構築世界
少年ハンターと奇妙な美女の東部ハンター稼業録

 世紀末サイバーパンクもの。最初はスラムのチンピラと殺しあってたのに遺跡の警備ロボットや遺物強盗犯、企業所属の警備隊等どんどん敵が強くなるので手に汗握る展開がずっと続く。

碌に金を稼ぐこともできず、握っていた金はすぐに奪われて取り返すこともできず、金を持つことすら許されない。かつてのアキラはそうだった。頑張ってそこから抜け出すことができたのだとアキラは思っていた。

しかしアキラは稼いだ金を奪われて、取り返せないでいる。かつてのアキラと然程変わらないように。

アキラは他者に、そして自らに証明しなければならない。かつていたあの場所から、あの環境から、あの世界から抜け出せたのは錯覚ではないと、誰よりも、自らに。

  スラム街で長いこと虐げられてきたせいでとにかく舐められることに対して過剰に反応してしまう。無意識的に損得勘定で近づいてくる人間を味方か、味方じゃないかでラベリングし、無条件で善意を向けてくれる人だけにまともな反応を返す。そんな歪み切った少年が時に舐められたからという理由だけでスラム一巨大なギャング組織と一人で戦うハチャメチャっぷりがいい。あと主人公がショタなのがいい。かわいいからね。

 改行空行がなさ過ぎて最初はあまりの読みにくさにうっ、となってしまうけど面白さはなろうの中じゃずば抜けてると思うのでよかったら。

https://ncode.syosetu.com/n9736dt/

 

ウロボロスレコード 評価★★★★☆

 「これは永遠に恋をする物語」
 伯爵家次男トゥリウス・シュルーナン・オーブニルは、現代日本から異世界に生まれ変わった転生者である。即ち、一度は死を経験した身であるということだ。自分が生まれ変わった理由は分からない、次も生まれ変われるかもまた同様。そして、何より死ぬのが怖い――である以上、死なないようになるしかない。この世界特有の力である魔法、その一種である錬金術。これを極めることで、不老不死に至れるという。彼はそのことに救いを見出し、何としても錬金術の最秘奥に手を伸ばそうと生き足掻く。たとえその為に、何を犠牲にしようとも。
 幼い頃より彼を慕う奴隷のメイド。伯爵家の家族。冒険者。奴隷。民。貴族。国。人間。人間ではない存在……たった一人の男の妄念が、数多の人生を変え、歪め、壊していく。それでもトゥリウスの歩みは止まらない。全ては、彼が焦がれる永遠へと辿り着く為に。

 もう二度と死にたくないせい男が何をしてでも不老不死になろうとする話。最初はマウスでちびちび実験をしていたのが、一人の奴隷を購入したその日から致命的におかしくなっていく。

「死に、たくないっ! 俺は……死にたくないっ!」

顔に着いた泥を洗い流すように、涙が流れる。

啜った洟に、汚泥が入り混じる。

何たる無様さであろう。これが一廉の剣士として知られた冒険者の姿か。

だが、それがどれほど醜悪であろうと、

「た、たとえ……誇りを捨てたとしても! 魂を売ったとしてもっ! 死ねないっ! ……俺は死にたくないィ!」

「――よろしい」

 悪魔はその答えを是と認めた。

「その答えは、君が何者であるかよりも遥かに重要で、そして何より、僕の共感を誘うものだったよ」

男の祈りは、半分だけ叶えられた。

すなわち生きて目覚めることは出来たが、変わらず目覚めることは出来なかったのである。

 実験台として山ほど奴隷を使いつぶすことによって手に入れた洗脳術と肉体強化施術を駆使して決して裏切らない部下を使い不死の研究を続けていくが、そのせいで気を病んだ父はなくなり、社交界で後ろ指を指され続けた兄は主人公トゥリウスを殺そうと様々な手を尽くす。

(私はここまでしたのだぞ、トゥリウス……!)

 父祖の血を繋ぐ相手を謀議の為に選び、吐き気を催す老怪の手駒にまで堕した。

 自分がここまでの対価を差し出したのだ。

 だから、

 ――お前も、大人しく殺されろ。

 真夏の明るい太陽の下、ライナス・ストレイン・オーブニルは暗く冥く欣求した。

 不死の実験をしたい主人公と社交面でひたすら邪魔をし続ける兄との対立が中盤までのメインテーマ。主人公があまりにもクズ過ぎて兄貴がすごく可哀想になってくる。割と無双系の話なので苦手な人は苦手だと思う。ただ文章力はなろうの中でもかなり高いので読みやすい。謀略をねじ伏せていく展開が多いのでそういうのが好きな人向け。ただエタってるので話が途中で終わってるのが残念。一応キリはいいはず。

 

http://ncode.syosetu.com/n9016cm/

 

 

 

異世界迷宮の最深部を目指そう 評価★★★☆☆

異世界に迷い込んだ少年は見覚えのない暗い回廊で目を覚まし、魔物にも人間にも殺されかける。その後、彼は元の世界に帰還する為、迷宮の『最深部』を目指すことになる。世界に優遇された全てを利用し、才能ある仲間たちと共に、少年は『最深部』に向かって進み続ける。――そして、迷宮にて待つ『理を盗むもの』たちの『試練』を乗り越えたとき、『貴方』が理無き世界の真実に辿りつく」

   迷宮に転移した男が元の世界に戻ろうとなんでも願いを叶えるといわれる最深部を目指す話。完結済みで読んだのがだいぶ昔なのでうろ覚え。かなり厨二チックな内容だったはず。昔自分が書いたレビューによると3章からが本番で6章がものすごく面白い......らしい。ヒロインがヤンデレだったりストーカーだったりと結構ヤバい奴だらけなのは覚えてる。詠唱とかそういうのが好きな人向け。完結済って書いたけどアフターが出てるっぽい。

 

https://ncode.syosetu.com/n0089bk/

 

無職転生 評価★★★☆☆

34歳職歴無し住所不定無職童貞のニートは、ある日家を追い出され、人生を後悔している間にトラックに轢かれて死んでしまう。目覚めた時、彼は赤ん坊になっていた。どうやら異世界に転生したらしい。
彼は誓う、今度こそ本気だして後悔しない人生を送ると。

    姪っ子で45ってたキモオタが異世界で人生をやり直す話。主人公の幼年期から老人までの一生を描いた大作。文の読みやすさが段違いで世界観もガッチガチのテンプレなのでなろう読むならとりあえずこれって感じ。引用して紹介しようと思ったけどうまいことまとまってる部分がなかったので割愛。まあ『家族愛』がテーマだってのがわかってればいいか。余談だけどトラック転生とかのテンプレ作って流行らせたのはこの作品なのでよく言えばパイオニア悪く言えば戦犯。

  

https://ncode.syosetu.com/n9669bk/

 

 

全肯定奴隷少女:1回10分1000リン 評価★★★★☆

「ここに来る人達はなぁ!!! いつもここで全肯定奴隷少女を買ってるんだよ!!!! わかってんのか!!!! なあ奴隷少女!!!! お前もそう思うだろう!?!!?」
  「まったくもってその通りなのよ!!!!」

  一時期Twitterで流行ってた全肯定ハム太郎をもろパクりに着想を得た作品。弱っちい主人公は冒険でパーティーメンバーの足を引っ張っていることを悩んでいた。そんなときふらりと広場を訪れると『全肯定奴隷少女:1回10分1000リン』と書かれたプラカードを持った変な少女と出会う。

「ゔぅ……す、すいません。男が泣くなんて、みっともないですよね」

「そんなことはないの!!!!!! 涙を流すのに資格はないの!!!!!! 人は誰だって泣きたい時に泣けばいいの!!!!!! 赤ん坊が生まれた時に泣くように、この世に生きる人はいつだって泣いていいの!!!!!!!!! 生まれてから死ぬまで、人は何回だって泣いてもいいの!!!!!!」

「う、ぅう……うぁあああああああん!」

「そうなの!!!!!! 泣くときは全力で泣くの!!!!!! 周りのことなんて考えなくっていいの!!!!!!! 力いっぱい泣き叫ぶの!!!!!!!!」

「うわぁあああああああああああああ!」

  すごくハスキーな声でとにかく褒めてくれる奴隷少女ちゃんに恋をした主人公は冒険がてらなんとか気を引こうと頑張るのだが、その流れでパーティーメンバーの年下先輩や奴隷少女ちゃんの妹と仲良くなっていく......みたいな話。正直一発ネタ感あったけど話もしっかりしてて読みやすいし何より奴隷少女ちゃんと先輩がかわいいからすごい好き。

「からかってなんかないし、ましてやふざけてもいない! 俺は奴隷少女ちゃんをかわいいと思っているし、すごいって思ってるんだ! 俺が君をかわいいって思ってるんだから、俺の思っている君がかわいいって気持ちを肯定して欲しいんだ!」

「……!」

  とうとう肯定も否定もできずに、奴隷少女ちゃんはあわあわと口を動かす。視線がさまよって、挙げ句に奴隷少女ちゃんはプラカードを振り上げてレンの脳天に一振り。

 「いだ!?」

「……変なこと、言うなっ。たらしッ」

     かわいい。

https://ncode.syosetu.com/n7254ev/

 

 

『男女比 1:30 』 世界の黒一点アイドル 評価★★★★☆

男女比1:30。
アイドル事務所の研修生として日夜デビューを目指す三池拓馬は、気付けばそんな世界に来てしまった。
右を見ても左を見ても女性ばかり。男にとって夢のようなハーレム世界と思いきや……
ここは男性が一人で歩けば即襲撃されるという、異性に飢えた女性による犯罪が多発する危険極まりないところだった。
世の女性の欲求不満を解消するため、拓馬は世界初の男性アイドルとしてデビューを果たす。
アイドルとなった彼の行動一つ一つに理性を失ったり、興奮のあまり気絶する肉食女性たち。
その過剰反応に「ヒエッ!」と貞操の危機を感じながらも、拓馬はトップアイドルになるべく全力で活動するのであった……

 タイトル通り男女比1:30の異世界に転移したアイドル研修生の話。元の世界じゃデビューすらできなかったけどこの世界なら.....!と息巻いたのはいいものの、この世界の女はキモすぎてアイドル活動に四苦八苦するのだった。

  イメージとしてはぬきたしに近いがアイドルたるもの決してファンを裏切らずの精神で滾るジョニーを鋼の精神で押さえつけ、男というだけでトップアイドル間違いなしなのにそれに甘えずしっかりとアイディアを生み実践していく主人公がいい味出してる。

ギャグも結構面白いのだが商業化しくじったせいか途中からゴリゴリ淫〇ネタ突っ込んでくるので苦手な人は注意。

https://ncode.syosetu.com/n2858df/

 

 

教会務めの神官ですが、勇者の惨殺死体転送されてくるの勘弁して欲しいです  評価 ★★★☆☆

冒険中にパーティが全滅したら、教会で復活するよね。
あれ誰が復活させてるか知ってる?

俺だよ! 俺がやってんだよ!
毎日バラバラ死体繋ぎ合わせてるこっちの身にもなって欲しいよほんと!

 ドラクエのあるあるを基にした一発ネタ。モンスターの生存圏と人類の生存圏の境目、つまり最前線にある開拓村の教会に一人で勤めてる神官が死にまくる勇者たちの死体を頑張って元通りにしていく。が、最前線ゆえにポンポン死んでいくので神官は過労死寸前、勇者たちも死にすぎて頭おかしくなったやつばっかり。

勇者たちも意地になったのか、それとも楽しくなっちゃったのか……より領主サイドのメンタルをえぐるショッキングでクリエイティブな死に方を模索している。

 お陰で俺の仕事は増えるばかりだ。

「あんまり汚い死に方するのやめてもらえません? 蘇生が大変なんですよ」

 ポコポコポコポコ死にやがって。誰が尻拭いしてると思ってんだ。

 ウキウキで痛覚遮断麻痺毒を買いに来た活動家勇者に苦言を呈すると、ヤツは照れ臭そうに頭を掻いた。

「へへへ、仕方ないじゃないですか。あの子の怯えた顔が頭から離れないんですよ。それより、トゲトゲ爆発フグ毒みたいなグロ死体製造毒の新作作る気ないんですか?」

 俺は絶句した。

 思っていた以上に性癖がねじ曲がっている……。

  ブラックジョーク多めのギャグ系。タイトルがあまりよろしくないけど面白い。タイトルであらすじ説明しないと誰も読んでくれないのでしょうがないんだけどね。

 

嘆きの亡霊は引退したい 〜最弱ハンターは英雄の夢を見る〜 評価★★★★☆

 世界各地に存在する宝物殿とそこに眠る特殊な力の宿る宝具。富と名誉、そして力。栄光を求め、危険を顧みず宝物殿を探索するトレジャーハンター達が大暴れする時代。
幼馴染達と共に積年の夢であるハンターとなったクライは、最初の探索で六人の中で唯一自分だけ何の才能も持っていないことに気付く。
しかし、それは冒険の始まりに過ぎなかった。
「もう無理。こんな危険な仕事やめたい。ゲロ吐きそう」
「おう、わかった。つまり俺達が強くなってお前の分まで戦えばいいんだな、いいハンデだ」
「安心してね、クライちゃん。ちゃんと私達が守ってあげるから」
「あ、ストップ。そこ踏むと塵一つ残さず消滅しますよ。気をつけて、リーダー?」
強すぎる幼馴染に守られ、後輩や他のハンターからは頼られ、目指すは英雄と強力な宝具。
果たしてクライは円満にハンターをやめる事ができるのか!?

  勘違い系コメディ。主人公は普通に弱いがやたらと態度がでかいのと強すぎる仲間しかいないパーティーのリーダーをやっていること、それから意味深なことを言ったらそれっぽいことが起こったりするせいで周囲がどんどん勘違いしていく話。

  序盤は正直たいして面白くないけど中盤あたりからギャグの切れがすごい。具体的に言うと仲間がだいたい揃う4部5部あたりから。ギャグ系なら一番面白いと思う。結構腹抱えて笑えるレベルの話が多いのでギャグ系読みたいならオススメ。

https://ncode.syosetu.com/n6093en/

 

 

誰にでもできる影から助ける魔王討伐 評価★★★★★

魔王クラノスが人類に宣戦布告して十年。
強大極まりないクラノスの軍に劣勢に立たされ、退っ引きならない状態に陥った王国は教会の持つ禁断の秘奥、英雄召喚の実施を決定した。

召喚された聖勇者、藤堂直継の栄えあるパーティメンバーにプリースト(ヒーラー)として選ばれた俺は、残りのパーティメンバーとして選ばれた二人、魔導師と剣士が原石であり、まだ第一線で戦える実力にない事に気づく。
果たして俺は魔王からの尖兵をしのぎ切り、勇者とその仲間達をレベルアップさせることはできるのか!?

  上の嘆きの~と同じ作者の作品。なろうではなくカクヨムで投稿されている。勇者の補佐役として選ばれた司教の主人公が、男はいらないと勇者にパーティーを追い出される。お役御免だと開き直り上司である枢機卿に連絡を入れると再び任務の完遂を命じられ、しょうがないので影からこっそりと勇者の手助けをしていく話。

 第一部はよくある追放系の話(追い出された後めっちゃ強くなってざまあ的なやつ)なのかなと思わせる展開が続き正直面白くないが第一部の終わりに一気に話の展開が変わり、二部以降は影から支える苦労人のギャグ系に早変わりする。1話1話の終わりが起承転結の転で終わっており続きがものすごく読みたくなるカクヨムで1位も納得の面白さ。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054880238351

 

カルマの塔 評価★★★★☆

 この世は平等ではない。
 グラスになみなみと満ちたぶどう酒を呷る者がいれば、幾度も足踏みされた泥水をすする者もいる。暖かな毛皮に身を包む者もおれば、薄っぺらな襤褸を纏う者もいる。
 この世は幸福ではない。
 生まれた瞬間、人は格差の海に落ちる。金持ちの子、貧乏な子、貴族の子、農夫の子、奴隷の子。奴隷に生れ落ちたが最後、這い上がることを上は良しとしない。
 この世は残酷である。
 誰かの幸せは誰かの不幸せ。一定量の資源(リソース)をめぐり、人は争い、奪い、殺す。生きるとは屍の上で踊ることである。狂え、喰らえ、犯せ、殺せ。
 この世は、地獄である。

 だからこそ人は光を求める。

  これもなろうじゃなくてカクヨム投稿。奴隷の少年が姉を貴族に殺され、どんな手を使ってでも復讐しようとする話。7つの大国が群雄割拠する世の中、主人公が戦争で武功を上げたり商才で成り上がったりする戦記モノと書くとよくあるテンプレっぽい感じがするけどその過程がしっかり描かれている。

『な、んで?』

 ウィリアムはよろける。剣からぬめりと血が、落ちる。

『なんでノルマンが僕を!?』

 刺されてなお、ウィリアムは信じられないでいた。友達だと思っていた。親友になったと信じていた。これから先、輝かしい未来が二人を待っていると、確信していたのに。

『くく、ノルマン、か。まず第一に、俺はノルマンじゃない』

 ノルマンと名乗る青年はバンダナを外す。ふわりと広がるさらさらの白亜。月光に反射して煌く白は、普段なら美しいとさえ思うかもしれない。だが、今は恐怖しか浮かばない。その男の表情も相まって――

『俺の名はウィリアム。お前がくれるんだよ。喜べ、お前の名がこの世界に広がり、お前の存在がアルカディアの上に往く。武功だって上げてやるさ。だから、死ね』

 白髪の男がウィリアムに刃を突き立てる。ウィリアムを守るために打ち鍛えられたそれは、ウィリアムの肉をやすやすと断ち切った。右腕が舞う。

『い、意味がわからない!? 僕たちは友達だった! そうじゃ、なかったのかよぉぉぉぉぉぉおおおお!』

 叫ぶウィリアム。しかしその声は誰にも届かない。この森に住まうものはいない。そして街道からもほどほどに離れている。ウィリアムの嘆きは誰にも届かない。目の前の男にも――

『友達、友達か。いや、たぶん無理だ。俺はお前が嫌いだし、きっと永遠に好きになれない』

 ウィリアムの目が絶望に見開かれた。

『恵まれた環境、愛されて育ったのが目に見える。家族も、フィアンセもいる。そんな贅沢、そんな幸福、『僕ら』が許すわけないでしょおおおお!』

 上の引用は奴隷ではそもそも身分証がないために戦争に参加できず武功を上げて出世できない問題を解決するために、国境を越えて身分証の本人確認方法がゆるい国の人間を殺害し成り代わるシーン。

 ちょっとすると他の大国でも国盗りをする覇者が何人も出てきて主人公と争うわけだが、作中ではそういった『持ってる』やつらに対抗するために主人公が持っているものをどんどんそぎ落としていく。そのそぎ落としていく過程がはっきりいって鬱レベルでしんどい。僕は物語読むときは感情移入して読むのでめちゃめちゃダメージがでかかった(とりわけ2か所ほど心折れそうになった)。評価の星が1こないのはそのせい。ただ話はずば抜けて面白いので戦記モノが好きで鬱展開に抵抗なければおすすめ。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886943247

 

 

ランキングにするなら

1位 ラピスの心臓

2位 リビルドワールド

3位 嘆きの亡霊、誰にでもできる~

あたりがおすすめ。

 

 

随時更新していくつもり。